一般社団法人 日本・ポーランド文化交流協会です。

　　　　　　

年頭のご挨拶

2024年の新春に当たり謹んでご挨拶申し上げます。

先ずは旧年中に賜りましたご協力、ご芳情に感謝いたしますとともに、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

年初には能登半島地震や羽田航空機事故という悲惨な大災害がありました。被災された皆様には心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。一日も早く平和で穏やかな生活を取り戻すことができますようお祈り申し上げます。

昨年は、コロナ禍による種々の制約が緩和されたことに伴って、当協会の活動も徐々に再開することができました。ミレフスキ駐日ポーランド大使には６月に神戸大学で講演していただきました。講演ではウクライナ支援で先頭に立つポーランドの取り組み等が紹介され、大使と学生との活発な意見交換も行われました。また、10月にはポーランドフェスタが4年ぶりに神戸ハーバーランドで開催され、多くの来場者がピアノ、歌などポーランド音楽を鑑賞し、ポーランドの伝統グルメを味わい、工芸品に触れて楽しく過ごしました。
昨年後半からは、ポーランドで日本語を学ぶ学生と日本でこれを支援するボランティアとを仲介（マッチング）して、両者がオンラインで日本語会話を練習する新たなプロジェクトを開始いたしました。

世界に目を向けますと、残念ながら「分断と対立」が益々顕著になっています。ウクライナやパレスチナ・ガザ地区での戦闘は、依然として続いています。気候変動、エネルギー、貧困など重要な国際課題への取り組みも関係国の対立によって思うように進みません。今年は台湾、ロシア、米国など多くの諸国で選挙があり、その結果が注目されています。停戦や課題解決に向けた前向きな動きに繋がって欲しいものです。

「分断と対立」の対極にあるのが文化交流ではないでしょうか。当協会の使命とする日本とポーランドの文化や教育の交流は限られた分野ではありますが、地道に進めていくべきものです。このような交流が国際社会の各方面に網の目のように広がることになれば、和平や協力の実現に向けた環境醸成にも資することになるでしょう。

本年の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

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