6月12日にパヴェウ・ミレフスキ(Paweł Milewski)駐日ポーランド共和国大使が神戸大学に来学され、国際人間科学部で開講されている「アジア共同体論」において、「ウクライナにおける戦争の視点から見た日本・ポーランド関係」と題した講演を行いました。日本ポーランド文化交流協会と在神戸ポーランド共和国名誉総領事館の協力によって実現したものです。
摺河祐彦・在神戸ポーランド共和国名誉総領事や日本ポーランド文化交流協会の方々も参加された大使講演では、冒頭で山中誠理事長による講師紹介があり、ミレフスキ大使から、ロシアによるウクライナ侵攻によって激変した国際社会におけるポーランドの立場や日本との協力関係が歴史的背景とともに語られた後、学生から、戦争の記憶の継承や戦闘終結後の和解のあり方についての質問が出され、活発な議論が行われました。
講演に先立って、ミレフスキ大使は表敬訪問を行い、山中理事長の同席のもと、ポーランドで訪問講義を行ったことのある水畑穣・工学研究科教授(国際連携推進機構ヨーロッパ・アフリカ部門長)、梅屋潔・国際文化学研究科教授(副研究科長)、辛島理人・国際人間科学部准教授(GSP副室長)、ポーランド留学経験者の衣笠太朗・国際文化学研究科講師、国際人間科学部で国際交流委員長を務める井上弘貴教授らと懇談しました。
神戸大学はヤゲウォ大学の協力のもと2015年にクラクフに「ポーランド拠点」を設置し、これまでもポーランドの大学との交流を積極的に推し進めてきました。今後も関西・大阪万博への出展を計画しているポーランドとの文化・学術交流を行う予定です。日本ポーランド文化交流協会や在神戸ポーランド共和国名誉総領事館をはじめとする地域の国際交流団体のこれまでのご協力に感謝するとともに、引き続きご助力をお願いする次第です。
(辛島理人・神戸大学)