元在ポーランド日本国大使
山中 誠 殿
私達の事やこの美しいプシェミシルの町を覚えて下さっていることは思いがけなく、感激致しました。今この町に「戦争」を感じずにいられません。また、絶望したウクライナ人達、子供、病気の人々、動物たち、この町と私達ボランティアはこれらの人々を助けるべくすべてを行っております。
毎日プシェミシルに10万人もの避難民たちが逃げてやってきます。
ここで休憩し、お風呂を使い、暖かい食べものを供されます。キエフからポーランド国境まで50時間もかかった人達もいらっしゃいました。
ポーランド国境から25kmのところにまで爆撃が及んでいます。プーティンはルブフ市攻撃も準備しています。(この町はかつてポーランド領で、プシェミシルからわずか45kmに位置します。)安心感を持てません。夜間、飛行機やヘリの音をよく耳に致します。これはこの地域、国境に来ているアメリカ軍の活動です。
私達に最初に愛する猫や犬への援助を要請されたのはタルノポル市でした。(私はポーランド動物愛護協会の社会活動家の資格を持っております)このタルノポルノ市ではかつて小川敦子のピアノやヴァイオリニスト松野迅氏の演奏会、また何度か日本文化フェスティバルも企画、開催致しました。さらに鈴木輝二教授のルブフ、ウツク、タルノポルノの各ウクライナの大学での講座ではアシスタントとしてご一緒させて頂きました。
ペットたちを連れて避難する人達は主に、愛するペット以外は全てを失った子供達です。彼らは避難の道中、小型犬や猫用のキャリーケージ、毛布、簡易ベッド(クッションや座布団)、犬用の首輪、リード、餌(缶詰やパッケージ入りのもの)、薬(ノミよけ、駆虫薬)などを持っていません。
プシェミシルに辿り着いた人たちは何日か留まった後、一部がここに永く滞在し、他はそれぞれドイツ、オーストリア、イタリアなど各ヨーロッパ諸国への旅を続けます。これからのさらなる旅路でこれらの物が必要なのです。私は個人として出来る限りこれらの物資を提供していますが、何せ数が必要なのです。もしご友人やお知り合いなどにもウクライナの犬や猫たちのためにこれらを援助して下さる方がいらっしゃいましたらどうぞ宜しくお願い致します。
物資送付先の住所を記します(関税がかかる可能性がありますので、資金をご寄付いただければポーランドで調達いたします。)。
Centrum Kultury Japonskiej w Przemyslu
37-700 Przemysl ul.Grodzka 1, POLAND
寄付金の送付先は下記口座にお願いします。
口座:
Bank PEKAO SA I O Przemysl
66 1240 1040 1978 0010 0171 5214 Atsuko Ogawa
Swift: PKO PPL PW
住所: ul. kruhelska 22, Przemysl, 37-700 POLAND
ご送金される場合は必ずポーランド語で
“Pomoc dla Ukrainy”とお書きください。
ご支援下さいました品物はその愛するペットたちの為にウクライナの子供達や動物保護センターに託します。きっととても喜ばれることでしょう。
貴殿とともに協力してポーランドで日本文化紹介活動ができれば嬉しく存じます。
末筆ながら平穏な日々をご健康とともに祈念申し上げます。
イガ・ジョホフスカ
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