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一般社団法人 日本・ポーランド文化交流協会です。

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〒650-0012 神戸市中央区北長狭通4丁目3-13
兵庫県私学会館内

ポーランドとの文化交流点描



 首都ワルシャワにあるワジェンキ公園は、9月に入ると黄金の季節を迎えます。この時期になると、たくさんの人たちが、紅葉した樹々に囲まれた公園を散策したり、ベンチに座って読書を楽しんだりする風景を見ることができます。しかし今年は、新型コロナウイルス感染症の影響から、公園はもとより街にも人の姿がまばらで、多くのイベントも中止を余儀なくされているそうです。
 日本でも、日本-ポーランド文化交流協会主催で2018年から毎年10月に開催していた「ポーランドフェスタ」(神戸・ハーバーランド)が、昨年に続き中止になりました。ポーランドの文化や歴史、特産品等が紹介され、ステージでは民族舞踊や講演が行われるなど、両国の貴重な交流の場となっていただけに、来年こそは再開できることを心から願っています。
こうしたなか、ワルシャワ大学のアグニェシュカ・コズィラ日本学科長が外務大臣表彰を受賞された、という明るいニュースが飛び込んできました。彼女は35年にわたって日本研究に携わり、優れた研究成果を収めるとともに、多くの日本研究者を育成し、両国の親交に貢献してこられました。また、ワルシャワ大学とヤギェウォ大学(クラクフ)から毎年、大学院生がワーキングホリデー制度を利用して来日し、高校のALT(外国語指導助手)として活躍し高い評価を得ていることは、ポーランドに関わる者として嬉しく、誇らしくあります。
 2年前の2019年8月には、マウォポルスカ県教育委員会と兵庫県私立中学高等学校連合会が、双方の生徒の交流を目的に協定を締結しました。これを受けて同年12月、兵庫県私学の高校生の有志20人が現地を訪れ、St.Rita‘s public High schoolの生徒と交流し、ホームステイ先のご家族とクリスマスを過ごすなど、ポーランドの文化を知るうえでとても貴重な経験をさせていただきました。昨年3月の桜の季節、ポーランドの生徒を日本に迎える予定でしたが、実現せずに今日に至っていることを残念に思っています。
 今後、世界規模でワクチンの接種が進み、状況が改善されれば、両国の交流が堰を切ったように再開されることが期待されます。若い人たちの交流をとおした相互理解は、未来の日本とポーランドの絆をさらに強く結ぶために大切です。これからも積極的にそのような環境を整えて、友好の歴史を重ねていけるように努めてまいります。
最後に、日本-ポーランド文化交流協会のご発展と山中誠理事長のご活躍を心から祈念いたします。

在神戸ポーランド共和国名誉領事
摺河 祐彦


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